「最北の風」猿払産鮭の山漬け

美味しいシャケが食べたい。ちょっとの甘塩に、脂ののった、サーモン色の美味しい焼き魚に、ほかほかのごはん、シンプルな日本の朝ごはんだ。

去年の暮れ、父から、本家の鮭が届いた。従兄弟の跡取り社長が開発した、山漬けの鮭は、いいい色合いで、懐かしい香りがした。食べたらふと、北の海と祖父を思い出した。

小学校2年生の夏休み、私は祖父の家に長期滞在をして、忘れられない夏を過ごした。
祖父の家は、元料亭を買い取ったもので、部屋数も多く、みたことのない調度品も多くいわゆるハイカラな家だった。食事は、家の隣の水揚げされた魚が運ばれてくる倉庫で、その場で、祖母が好きな魚を選んで、作ってくれたのだ。

仕事で忙しく、ほとんど家に居ない祖父だったが、ある日、家に帰ってきた時、私の手を繋ぎ、外へ連れ出したのだ。それが最初で、最後の祖父の手を握った瞬間だった。
彼は、私を海へ連れて行ってくれた。普段見せない表情で、祖父は、じっと北の海を見つめていた。私も祖父の視線の方向をじっと、見つめていた。しばらくの沈黙の後、それから、祖父は一言「明日は、荒れるな。」と呟いた。
波の音と塩の香りが、今も鮮明に記憶に残っている。

「最北の風」猿払産鮭の山漬けは、一晩山漬けにした後に、一旦冷凍をするそう。この冷凍も熟成に欠かせない作業で、冬の北風が吹き始めるのを待って解凍するそうだ。その後丁寧に洗い、魚特有の生臭さを取り除いていく。

この熟成させた鮭をオホーツクの寒風に当て、さらに乾燥させていく。
この乾燥でさらに熟成が進み。旨味が飛躍的に増幅し、凝縮されるそうだ。

生活の一部に、魚の味が染み込んでいる。

数量限定で、ふるさと納税で是非取り寄せたい逸品だ。

さとふる
最北の風
https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=3112179

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