名湯「川湯温泉の未来」と欣喜湯

札幌からも車で1時間以内でいける温泉が多い。インバウンドもあいまって道内の温泉はどこも大人気だ。その中でも最近、注目を集めているのが弟子屈町川湯温泉だ。川湯温泉は、とにかく湯質がいい。
強酸性硫化水素を含む明ばん・緑ばん泉、日本でも数少ない火山性特有の泉質で定期的に遠方からいらっしゃる方も多く、療養泉として古くから有名な名湯だ。これは、熊本　別府温泉郷にある、明ばん温泉と同泉質と言える。しかしながら、アクセスに難があり、廃業になる温泉旅館も多く、この素晴らしい資源をなんとかしたいと道民の一人としても気にしていたところであった。

近年、環境省が推進する国立公園満喫プロジェクトにおいて地域指定された8つの国立公園のひとつに阿寒摩周国立公園が選定されたこときっかけに、この川湯温泉も大きく変わりそうだ。
川湯温泉地域では、20年間を計画期間とする川湯温泉街再整備に関する基本的な方針をまとめた。2023年より星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の宿泊施設が建設中、2026年に開業する計画をしてるそうだ。星野リゾート完成イメージ図は森に囲まれたスパをイメージしてもらうとわかりやすいだろう。現在、閉業した施設は取り壊され、新リゾートの開発が進んでいる。又摩周湖カムイテラス等、魅力的なコンテンツも増えて、摩周国立公園の魅力も再注目されている、旅行スポットとして今後期待できる注目株だ。

変わりゆく川湯温泉の中で、いち早く温泉に全振りしてお風呂が豪華になったのがお宿　欣喜湯だ。ここは日帰り温泉も楽しめる、川湯温泉を本気で楽しめる施設である。現在日帰りできる中で、おすすめの温泉だ。ここは、草津温泉のように、温度別に湯船があり、順序と時間を調整しながらゆったりと湯治気分で楽しめる。
行くたびにどんどん新しい観光スポットが増えていくこの地域。日本国の資金が投入されている。
変わりゆく川湯温泉リゾートは、第二のニセコになりうるか。